茅ヶ崎から車を走らせて40分。
「無料のバラ園」と聞くと、正直そこまで期待していませんでした。ところが、綾瀬市の光綾公園に着いて少し驚きました。入口を抜けた瞬間、風にのってバラの甘い香りがふっと流れてきて、思わず足を止めてしまったんです。写真では伝わりにくいのですが、この香りだけで「来てよかった」と思えました。
綾瀬市にある「あやせローズガーデン」は、2025年5月にリニューアルオープンした本格ガーデン。150種・約680本のバラが咲く7,700㎡の空間が、入園料も駐車場もすべて無料です。湘南エリアではありませんが、茅ヶ崎・藤沢・平塚からの距離感を考えると、これは知っておいて損のないスポットです。
あやせローズガーデンとは?──綾瀬市初の観光施設
あやせローズガーデンは、綾瀬市深谷上の光綾公園(こうりょうこうえん)内にあるバラ園です。綾瀬市最初の都市公園として長年親しまれてきた光綾公園を、令和7年(2025年)5月に大規模リニューアル。綾瀬市初の観光施設として生まれ変わりました。
総合監修は、横浜イングリッシュガーデンのスーパーバイザーでバラ育種家としても知られる河合伸志さん。「バラ園」という名前から想像する以上に、宿根草や一年草も組み合わせた見応えのある空間です。
綾瀬市の発表によると、オープンからわずか1年で累計来園者15万人を突破(2026年4月時点)。平日に訪れましたが、それでもかなりの来園者で賑わっていて、この数字も頷けました。
・所在地:神奈川県綾瀬市深谷上4-5234(光綾公園内)
・開園時間:9:00〜16:30
・休園日:毎週火曜日、年末年始
・入園料:無料
・駐車場:128台(大型車5台含む)無料/利用時間 8:00〜18:00
・アクセス:相鉄線さがみ野駅南口→バス約15分「観音入口」または「上深谷」下車 徒歩2分
小田急線長後駅西口→バス約20分「観音入口」または「上深谷」下車 徒歩2分
世界を旅する11のテーマガーデン
あやせローズガーデンの最大の特徴は、世界各地をテーマにした11のエリアで構成されていること。単にバラが並んでいるだけではなく、エリアごとに植栽の雰囲気がまったく違います。
入口のウェルカム・ガーデンでは、バラの代表色である赤い花々がお出迎え。パーゴラ下の水鏡に花が映り込む演出も見事です。個人的に惹かれたのは「古都の庭」。路地を散策しているような落ち着いた空間で、花札に登場する植物が合わせてあるという和の趣が新鮮でした。また「シークレット・ガーデン」はパステルカラーのバラが咲く奥まったエリアで、名前のとおり「秘密の花園」感があります。
「ピースフル・ガーデン」では、平和の象徴であるオリーブの古木を中心に、綾瀬市のオリジナル品種「ル・デパール・ド・アヤセ」が植えられています。ピンクの大輪が特徴のこの品種は、ここでしか見られない特別なバラです。
歩き始めてから気づいたのですが、エリアが変わるたびに香りの質も少し変わるんですよね。甘く重い香りのゾーンがあったかと思えば、すっきりと軽い香りのエリアに入る。そういう「視覚+嗅覚」の変化が、なんとも歩き甲斐があります。
実際に行ってみた感想──5月下旬、少し時期は過ぎたけど
訪れたのは5月下旬の平日。バラの見頃は5月中旬がピークなので、正直「もう遅いかな?」と思いながら向かいました。
結果的には、なんとか間に合ったという感じ。満開のピークは過ぎていたものの、まだ十分に咲いている品種も多く、写真映えする景色は楽しめました。むしろ少し散り始めた花びらが地面に落ちている様子が、それはそれで風情があります。
平日の午前にもかかわらず、カメラを構えて静かにシャッターを切る人が多く、園内には思った以上に落ち着いた空気が流れていました。ご夫婦での散歩、お子さん連れのファミリー、デイサービスで来られているらしいグループ──幅広い世代が思い思いのペースで楽しんでいて、「地域の人に愛されている場所」というのが伝わってきます。
茅ヶ崎からのルートは、国道1号→藤沢バイパス→県道を北上するルートで約40分。圏央道の海老名ICからも近いので、横浜・湘南エリア全体からアクセスしやすいです。駐車場は128台分あり無料ですが、5月の週末は午前中で満車になることもあるとのこと。平日がおすすめです。
湘南から行くなら、鎌倉・江ノ島より「穴場」な選択肢
湘南エリアで花スポットというと、鎌倉文学館のバラや長谷寺のアジサイを思い浮かべる人が多いかもしれません。ただ、シーズン中の混雑と駐車場の有料・満車問題を考えると、綾瀬というこの距離感はかなり魅力的です。
鎌倉は大好きな場所ですが、5月の週末はどこも人が多い。あやせローズガーデンは平日なら余裕をもって楽しめるうえ、駐車場代ゼロ・入園料ゼロで帰ってこられます。家族で行って、近くでランチして、お茶して帰る。そういう「肩の力を抜いた半日コース」として、湘南民にはじわじわ刺さるスポットだと思います。
・見頃は5月中旬と10月下旬の年2回
・週末は混雑するため、可能なら平日の午前中がベスト
・園内に売店はないので、飲み物は事前に準備を(公園の芝生でピクニックも◎)
・三脚を使った撮影は禁止。手持ち・スマホ撮影はOK
・ペットはケージ・カートに入れた状態なら入園可(抱っこ不可)
開園時間・休園日・イベント情報は変更の可能性があります。お出かけ前に最新の開花状況・休園情報は綾瀬市の公式案内ページでご確認ください。本記事の情報は2026年5月時点のものです。
こんな人におすすめ
- 湘南エリアから半日で行ける花スポットを探している方
- 駐車場無料・入園無料で気軽に出かけたいファミリー
- 鎌倉・江ノ島の混雑を避けたい方
- 混雑しすぎない写真スポットを探しているカメラ好き
- 春と秋、季節の花をゆっくり楽しみたい方









































