湘南で一人暮らしにおすすめの街5選|通勤頻度で選ぶ藤沢・辻堂・茅ヶ崎・湘南台・平塚【2026年版】

住まい・お金
この記事を書いた人 なお@HAVE MARCY|湘南地区在住20年以上。辻堂・藤沢・茅ヶ崎・平塚を通勤や買い物で日常的に行き来しながら、「住んでみてどうか」という目線で湘南の暮らしを書いています。

湘南で一人暮らしを始めたい、という相談を受けると、最初にこう聞くことにしています。

「週に何日、東京まで通いますか?」

海の近さでも、おしゃれなカフェの数でもなく、まずここ。一人暮らしは家賃も通勤も自分ひとりで背負うので、通う頻度が決まると、選ぶべき街はほぼ自動的に絞れてしまうからです。

この記事では、辻堂・藤沢・茅ヶ崎・湘南台・平塚の5つの街を、一人暮らしに絞って比べます。家賃は当サイトの湘南の家賃相場記事と同じ基準でそろえ、通勤時間はJRの時刻表で確認できる数字を入れました。

家賃はSUUMO・LIFULL HOME’Sの募集物件をもとにした2026年1月時点の目安(駅徒歩10分圏・築15年以内)です。成約家賃ではなく、築年数や駅からの距離で大きく上下します。部屋探しの際は最新の募集情報で確認してください。

5つの街を一覧で比べる

街 1K・1DK家賃 東京駅まで
(普通列車)
海まで 向いている人
藤沢 8.5〜10.5万円 約50分 自転車圏 週5出社・路線の選択肢がほしい
辻堂 7.5〜9万円 約55分 自転車圏 通勤と買い物の便利さを両立したい
茅ヶ崎 6.5〜8.5万円 約60分 徒歩〜自転車 在宅中心・海を日常にしたい
湘南台 6〜7.5万円 約50分
(戸塚乗換)
電車で20分強 横浜方面に通う・家賃を抑えたい
平塚 5.5〜7万円 約65分 自転車圏 家賃最優先・神奈川県内勤務

※東京駅までの時間は、東海道線普通列車の日中の目安(湘南台のみ横浜市営地下鉄ブルーライン〜戸塚でJRに乗り換え)。時間帯や列車によって前後します。家賃は上の注記と同条件。

旧版のこの記事では「東京まで最速は辻堂」と書いていましたが、東海道線は藤沢の方が東京寄りなので、普通列車の所要時間は藤沢→辻堂→茅ヶ崎→平塚の順に長くなります。ここは訂正しておきます。

先に通勤の現実を押さえる

湘南から都内に通う人がよく使うのが、全席指定の特急「湘南」です。平日の朝夕だけ走る列車で、藤沢・辻堂・茅ヶ崎・平塚のすべてに停まります。たとえば平日朝の特急湘南2号は平塚6:25発、茅ヶ崎6:30発、辻堂6:34発、藤沢6:38発で、東京着は7:18。時刻表で見ると、東京まで平塚から53分、茅ヶ崎48分、辻堂44分、藤沢40分です。

特急券が別にかかるので毎日使うと出費は重くなりますが、「帰りだけ座って帰る」という使い方をしている人は周りにも多いです。距離のある茅ヶ崎・平塚に住んでも、こういう逃げ道があるのは知っておいて損はありません。

通う頻度別の目安
週5で都内に出社 → 藤沢・辻堂が無理のないライン
週2〜3の出社 → 茅ヶ崎まで十分に選択肢
横浜方面に通う → 湘南台が有力
神奈川県内勤務・在宅中心 → 平塚の家賃の安さが効いてくる

通勤ルートの細かい比較は湘南から東京への通勤時間・ルート比較にまとめています。

藤沢|毎日都内に通うなら、いちばん無理がない

JR東海道線と湘南新宿ライン・上野東京ライン、小田急江ノ島線、江ノ電の3社が集まる、湘南のターミナル駅です。東京へも新宿へも乗り換えなしで出られて、小田急を使えば新宿方面へのルートがもう一本増える。終電を逃したときの選択肢の多さは、一人暮らしだと地味に効きます。

駅の南口にはODAKYU 湘南 GATEがあり、地下の食料品売場から専門店まで駅前でそろいます。6階には市民図書館まで入っていて、休日に駅前だけで一日が終わることもあります。北口側にも商業ビルや飲食店が多く、自炊しない日でも困りません。

弱点はやはり家賃です。1K・1DKで8.5〜10.5万円は5つの中でいちばん高い。ただ藤沢は駅から少し離れるだけで相場が下がり、路線バスも充実しているので、「駅徒歩15分以上+自転車」で探すと月1〜2万円違うことはよくあります。

藤沢で気をつけたいこと
駅前は人・自転車・バスが集中して、朝夕はかなり混みます。駅近にこだわるほど家賃も騒がしさも上がるので、「平日の夜に駅から歩いて帰る道」を内見のときに一度歩いておくのがおすすめです。

藤沢のエリア別の特徴は藤沢は住みやすい?エリア別に整理へ。

辻堂|「駅を出たら生活が全部ある」街

辻堂のいちばんの強みは、駅の北口とデッキでつながっているテラスモール湘南です。約280店舗が入る湘南最大級のモールで、スーパー、ドラッグストア、衣料品、映画館までここで済みます。引っ越した初日から「何がどこにあるかわからない」という不便がほとんどない街は、一人暮らしの立ち上がりとしてはかなり楽です。

通勤はJR東海道線・湘南新宿ライン・上野東京ラインが使えて、東京まで普通列車で約55分。藤沢より4〜5分長くなりますが、家賃は1K・1DKで7.5〜9万円と、藤沢より1万円前後下がります。通勤時間と家賃のバランスで考えると、5つの中でいちばん「ちょうどいい」位置です。

南口側に出ると住宅街の先に辻堂海浜公園があり、海までは自転車で10〜15分ほど。平日は駅とモール、週末は海沿い、という使い分けができます。

辻堂で気をつけたいこと
始発駅ではないので、朝の上りは座れないと思っておいた方がいいです。また東海道線の特別快速は辻堂を通過します。週5で通うなら、特急湘南やグリーン車(別料金)を時々使う前提で考えると気持ちが楽になります。

辻堂の暮らしをもっと詳しく知りたい人は辻堂の住みやすさを徹底解説もどうぞ。

茅ヶ崎|海を「たまに行く場所」から「生活の一部」にしたいなら

5つの中で、いちばん「湘南に住んでいる」感覚が強いのが茅ヶ崎です。駅の南側は海に向かって住宅街が続き、サザンビーチまで歩ける距離の物件も珍しくありません。朝に海沿いを歩いてから仕事を始める、というような暮らし方は、茅ヶ崎がいちばん自然にできます。

家賃は1K・1DKで6.5〜8.5万円。藤沢より2万円前後下がりますが、同じ茅ヶ崎でも海に近い南側ほど高く、線路の北側は落ち着いた相場です。北口には駅ビルや大型スーパーがあり、日常の買い物は北側で済ませて、休日は南側で過ごす、という分け方をしている人が多い印象です。

そのぶん通勤は長めで、東京まで普通列車で約60分。路線もJR東海道線系統と相模線だけなので、毎日の都内フル出社には正直おすすめしません。在宅勤務が中心で、出社は週2〜3日という人に向いた街です。

茅ヶ崎で気をつけたいこと
海に近い部屋ほど塩害が出ます。自転車のチェーンやエアコンの室外機は想像より早く傷みます。夏は国道134号沿いの渋滞と人出もあるので、海沿いを選ぶなら夏の週末にも一度歩いてみてください。塩害については海沿い賃貸の塩害の記事で詳しく書いています。

茅ヶ崎全体の住みやすさは茅ヶ崎は住みやすい?にまとめています。

湘南台|JRがないことを気にしないなら、家賃と路線数のバランスがいい

湘南台は藤沢市の北部、海から離れた内陸の街です。駅には小田急江ノ島線・相鉄いずみ野線・横浜市営地下鉄ブルーラインの3路線が乗り入れていて、横浜方面へは相鉄線で約30分、藤沢へは小田急で10分かかりません。

家賃は1K・1DKで6〜7.5万円と、藤沢より2万円以上安い水準です。近くに大学があるので単身向けの物件が多く、選択肢に困りにくいのも一人暮らしには助かるところです。駅周辺はスーパーや飲食店がまとまっていて、大きな買い物は藤沢まで出れば足ります。

ただしJRの駅ではないので、東京・品川方面へは乗り換えが必要です。慶應SFCのアクセス案内では、東京から戸塚経由で約50分とされていますが、乗り換えのぶん体感はもう少し長くなります。海までも電車で20分強かかるので、「湘南=海の近く」というイメージで選ぶと物足りないかもしれません。

横浜・新横浜方面に通う人なら、湘南台は5つの中でいちばん合理的な選択になります。海は「週末に行く場所」と割り切れるかどうかが分かれ目です。

湘南台については湘南台の住みやすさで詳しく書いています。

平塚|家賃を最優先にするなら、ここが現実的

1K・1DKで5.5〜7万円。5つの中でいちばん家賃が安く、同じ予算なら一回り広い部屋を選べます。駅には駅ビルがあり、駅前の商店街も含めて日常の買い物で困ることはまずありません。七夕まつりの街として知られていて、湘南の中でも地元の生活感が強い街です。

通勤は東京まで普通列車で約65分と、5つの中では最も長くなります。一方で、平日朝の特急湘南には平塚始発の列車があり、東京まで53分で座って行けます。神奈川県内の勤務や在宅中心の働き方なら、家賃の安さがそのまま暮らしの余裕になります。

ネットでは「平塚は治安が悪い」という声を見かけることがあります。私の感覚では、そう言われるのは駅周辺の繁華街の夜の雰囲気が理由で、少し離れた住宅街は静かなものです。ただ感じ方は人それぞれなので、駅からの帰り道は夜に一度歩いて確かめてみてください。

平塚で気をつけたいこと
毎日の都内フル出社だと、往復2時間以上が毎日続きます。海沿いや川沿いのエリアは浸水想定区域にかかる場所もあるので、部屋を決める前に平塚市のハザードマップを確認しておくと安心です。

平塚の暮らしの詳細は平塚は住みやすい?へ。

鎌倉を入れなかった理由

「湘南で一人暮らし」と聞いて鎌倉を思い浮かべる人も多いと思います。ただ鎌倉は1K・1DKでも9〜12万円が目安で、物件の数そのものが少なく、条件のいい部屋はすぐに埋まります。憧れで住むなら止めませんが、一人暮らしの最初の一部屋としてはハードルが高いので、この記事では外しました。鎌倉の暮らしについては鎌倉は住みやすい?で書いています。

結局どこを選ぶか|優先順位で決める

いちばん大事にしたいこと 合う街
毎日都内に通う。通勤のストレスを最小にしたい藤沢
通勤も家賃もほどほどに。買い物は駅で全部済ませたい辻堂
在宅中心。海の近くで暮らすこと自体が目的茅ヶ崎
横浜方面に通う。家賃も抑えたい湘南台
とにかく家賃。広さもほしい平塚

なおのひとこと

一人暮らしで家賃が月1万円違うと、年間で12万円の差になります。それだけあれば、特急湘南の特急券やグリーン車で「疲れた日だけ座って帰る」を一年続けられます。湘南に長く住んでいて思うのは、海に近い部屋を最初から狙うより、無理なく続けられる家賃で一度住んでみて、街の空気がわかってから海側へ移る方が、結果的に満足している人が多いということです。湘南は引っ越してからでも動きやすい街です。

住み始めてからの最初の1ヶ月にやっておくこと(ゴミ出しのルール、自治会、塩害対策など)は湘南移住後の最初の1ヶ月でやるべきことにまとめています。

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